人びとは、健康への意識を強く持つ一方で、楽に、苦労せずに、健康になりたいとの他力本願的な意識を持っています。 セラピストは、こうした人びとの心情を踏まえて、いかに接していくのかを考える必要があります。
国が策定した「アクティブ80ヘルスプラン」は、栄養・運動・休養の３要素のバランスのとれた生活習慣を国民の間に確立していくのが目的である。
体力づくりや健康増進のために、一人ひとりに適した指導・アドバイスを行うのが、セラピストの一つの役割だ。そのために、人のからだの仕組みを知り、効果的で適切なトレーニング方法に通じ、けがや傷害に関する基本を身につけ、万が一の場合には迅速な応急処置も施すことができるように備え、その上で、楽しみながら運動を続けることができる指導を行う。
体力とはからだを思い通りに動かす力のこと。筋力や持久力さえあれば、体力があるといえる。セラピストはとにかく、筋力や持久力の向上にポイントを置いた指導をすべきだ。
スポーツマンも一般の生活者も、体力は必要不可欠だ。しかし競技者と一般の人間とでは、必要とする体力が異なるので、病気やけがなどで競技者の体力が低下したら、一足飛びに競技者として必要な能力の再構築から始めるほうがよい。
セラピストは、健康づくり、体力づくりの身体的サポートだけを行う。
セラピストは、けが・病気が治癒したあとの機能回復が効率的に図れるように支援する。
セラピストは、けがや痛みの発症・再発を防止するトレーニングを指導する。
セラピストは、一人ひとりの能力や身体サイズ、年齢、生活環境などを考慮して指導する。
